地獄編 第1歌 (Inferno 34歌 導入部第一歌+33歌)
Nel mezzo del cammin di nostra vita
mi ritrovai per una selva oscura,
ché la diritta via era smarrita.
人生の歩みの半ばで
進むべき道を見失い、気がつくと
私は暗い森の中にいた。
1行11音節になっているのも特徴
Nel/mez/zo/del/cam/min/di/no/stra/vi/ta 【脚韻A】
mi /ri/tro/vai/pe/ru/na/sel/vao/scu/ra, 【脚韻B】
ché/la /di/rit/ta/via/e/ra/smar/ri/ta.【脚韻A】
神曲は韻文となっていて、全詩行14,233行が、韻律によって貫かれています。
3行のまとまりの3行詩(terza rima)
3行ごとにABA・BCB・CDCと、鎖の輪のようにつらなっていく脚韻(=連鎖韻)
神曲自体も3部作
Inferno (地獄篇:導入部第一歌+33歌)
Purgatorio (煉獄篇:33歌)
Paradiso(天国篇:33歌)
計100歌 14,233行
あらゆる場所で3という聖数が使われる。
暗誦できるまで音読してみましょう。
ダンテの左が”地獄”、後ろが”煉獄”、上が”天国”。右はイタリアの街